屋根や外壁の塗装はなんで必要?たしかに塗装工事をしなくても、すぐに大きな被害が出るわけではありません。
ただ、屋根や外壁は常に太陽光や雨風に晒されていて、少しづつではありますが、色褪せや劣化していきます。
なので屋根や外壁の塗装は、建物のいい状態を保ち資産価値を維持するために必ず欠かせないメンテナンスになります。
ここでは、屋根や外壁塗装がどのように必要なのか、理由を詳しく説明していきます。
段、お仕事やお買いものなどで外に出る機会が多い中、夏は暑く、冬は寒く、そして雨に振られることも少なくないと思いますが、お家に帰宅してほっとする事はありませんか?天候が著しく変わる屋外はとても過酷です。
そんな過酷な環境からお住まいの方を常に守っているのがお家になります。
365日降り注ぐ紫外線、近年の猛暑、真冬の凍結、ゲリラ豪雨、木をなぎ倒すほどの強風、それによって飛んでくる砂や枝、、、
私たちが思っている以上に建物はダメージを受けています。
さらに室内・屋外を問わず湿潤と乾燥もありますので私たちが家で休んでいる時でも、建物が休まる日は1日もありません。
人の体にもケアが必要だと思いますが、お住まいにもお手入れが必要になります。
人の体はバランスのとれた生活をすれば自然に回復が見込めます。
しかし、建物の場合は自然回復は望めませんので、人が手を入れてあげる必要があり、定期的にメンテナンスをする事で健康を保てます。
水分は建物の大敵です。雨水が建物の内部にしてしまっていると、梁や柱といったお住まいの重要な部分を腐食させてしまいますので、寿命を著しく短くします。
工場での生産時、現場での施工時、工程などの条件によって塗装された時期は異なってきますが、外壁材自体には防水性はほぼない為、塗料によって保護されています。
そこに塗料を加えることによって雨水に対し、バリアの機能を発揮することが出来ます。なので、ほぼ全ての外壁が必要になります。
その中でも比較的、雨に強そうなイメージのある屋根でも、塗装の必要がないものは粘土瓦ぐらいしかありません。
また、屋根以外にも雨樋、破風、軒天、鼻隠し、雨戸といったところも塗装などの定期的なメンテナンスは必ず必要になります。
必ずしも、屋根や外壁塗装は建物の保護だけではありません。再び新築時の輝きを取り戻す、またはこれまでとは違った色で塗り替えをする事で、イメージチェンジを楽しむことも大きな目的です。最近は断熱塗料、遮熱塗料、耐汚染塗料などさまざまな機能がある塗料も販売されています。なので、新築時以上に快適な生活を手にする事も可能です。(機能性塗料について)
また、定期的な塗り替えをする事によって、建物の寿命を延ばし、長持ちをさせる事が出来ます。そうすることにより、建物の資産価値を少しでも長く維持する事も可能です。
イメージして下さい。
例えば、あなたが不動産屋さんだった時、同じような家の造り、同じ立地条件、同じ築年数の場合、定期的な塗装などのメンテナンスがされている建物とされていない建物の2つがあったら、どちらを高く買い取りますか??
結論はお伝えするまでもないですよね。
例え同じ築年数だったとしても、「定期的な塗装などのメンテナンスがされている建物」と「建てられた時のまま年数が経過した建物」どちらの資産価値が高いかはこの様な事でも簡単に判断をする事が出来ます。
そして、その判断基準は「その後も長く住み続けていけるか」「今後のメンテナンスにかかる費用が必要最低限で済むか」このようなところにあります。
メンテナンスがされている建物は快適に住めて、長く住む事が出来るのは当然です。
塗装などによる建物のメンテナンスは、この先も快適に長く住む為だけではなく、資産価値を維持するという面でも大きな意味があります。今のところ、売却の予定がなくても、メンテナンスは定期的にしていて損はありません。
では、どのタイミングで塗り替えをしたらいいのか。
建物の理想的な塗り替えの時期をご紹介していきます。
現在、お住まいになっている周りの環境や、使用されている材料によって異なりますが、住宅金融公庫では『木・鉄 3年、壁8年』を推奨しています。
木が使われている部分、鉄が使われている部は3年ごとに、外壁は8年ごとに塗り替えをすると建物の耐久性を維持する為の理想的な期間ということになります。
ただ、現在の塗料は性能もあがっているため、耐用年数の長いものを選べば、そこまで頻繁なメンテナンスは必要ない場合もあります。
しかし、いずれにしても早めのメンテナンスをするに越したことはありません。
塗装の劣化には塗膜による劣化と素材による劣化があります。塗膜のみの劣化の場合、塗り替えのみで済みますが、塗膜で保護されている素材自体が劣化した場合、その程度によりますが修繕費が必要以上にかかってしまいます。
この図で分かるように早め早めの対応が結果としてランニングコストを下げる事になります。
最近では新築に使われる事が少ないモルタルですが、乾燥時に収縮するという材料の性質がありますので、どうしてもひび割れが発生しやすいという特徴があります。(可動クラック)また、地震などによる振動によってもひび割れが発生する事もあります。
新築後、8年ほど経過すると新たにひび割れは、ほぼ発生することがありません。(可動停止クラック)なので、この時期にひびの補修と塗り替えを行うのが最適のタイミングになります。
ハウスメーカーはこのタイミングで発生するクラックを見越して、上の図のようにコスト配分を考え、安い塗料を使用する場合もあります。見方を変えるとこの考え方は、合理的で良心的とも思えます。
建物を少しでも長持ちをさせるには、出来る範囲での目視だけでも普段から点検をしましょう。
もし気になる事がありましたら、お気軽にベストアテインの無料点検を活用してみて下さい。
前述のとおり、外壁は8年ごとに塗り替えをするのが理想的なタイミングと言われていますが、建物を取り巻いている環境によって塗り替えの時期が変わります。
そして屋根や外壁がある程度時間が経ち、劣化してくると、塗り替えのタイミングと分かるサインを出し始めます。
劣化が大きくなる前に、建物が出しているサインを見逃さない様に日ごろからチェックしておきましょう。
「家の周りがくすんで見える」「目立つ汚れが出てきた」「なんとなく薄汚れている」これらは明らかに塗り替えのサインになります。
建物が新しいうちは、外壁の防水性能が高いので、キレイに雨水を流す事が出来ます。しかし、経年で防水性能が落ちてくると、どうしても水切れが悪くなり、そこに汚れが付着しやすくなります。
早急な塗り替えが必要というわけではありませんが、塗膜が痛み始めた一つのサインになります。建物は塗り替えを求めていますので、古くなったからしょうがないですませないでください。
新築時は色鮮やかだった外壁も必ず、年月とともに色褪せていきます。この現象は紫外線による日焼けになります。
人の肌と同じで、紫外線は塗装面にも常にダメージを与えます。色褪せも塗り替えのサインとなります。
藻や苔、カビは水分を好みます。壁面にこれらが発生してきたということは、前述のとおり防水性能が落ちてきている証拠になります。これらは壁に根を張り、浸食していくので、放っておくとダメージも大きくなります。早めの対処をおススメします。
ひび割れをしている個所から内部に雨水が浸入し、石灰分を表面に押し出してしまい、炭酸カルシウムとして析出してくる現象です。
こちらも防水性能が低下している状態で、内部へ水が染み込んでいる状態になります。もし、内部に鉄筋があるコンクリートの場合は放置をしてはいけません。
コンクリートの中性化が進んでいくと、鉄筋の腐食して、建物の寿命が著しく縮みます。
ただ、内部に鉄筋などがない場合は建材自体の強度に影響はありませんので、見た目だけの問題となります。
モルタルの場合、葉書が入るほどのひびになったら、雨水が浸入してきます。
またサイディングの目地のコーキングも経年でひび割れをおこしたり、痩せて隙間が出来たりもしますが、ここも雨水の浸入口となります。
金属はサビが発生しやすくなっています。最近のガルバリウムはサビが発生しにくい材料になっていますが、傷などが付いてしまうとそこから広がる事もあります。
このサビは、放っておくと最終的にはボロボロになって崩れてしまいますのでそうなる前に塗装等の処置をしましょう。
破風や軒天など年月が過ぎて塗膜がなくなると、雨水が直に木部に接触し、吸水してしまいます。
塗膜の劣化具合によりますが、放置していると腐食が進行し、ボロボロになってしまいますので早めに処置をしましょう。